ドッグフードで病気予防!

肝臓機能維持のドッグフード

肝臓は、「沈黙の臓器」といわれるほど、病気にかかっても症状があらわれにくい臓器のひとつです。
そんな肝臓、なにかの病で投薬治療をうけている場合、添加物を多く含む食生活を送っている場合などは、病気にかかりやすい傾向があります。
症状があらわれたときにはかなり病状が進んでいることも少なくないため、飼い主としてできることは、日々の食生活に気をつけてあげることが一番になります。
ここでは、肝臓の役割と、栄養素から見た肝機能維持のドッグフード選びについてご紹介したいと思います。

肝臓はなにをしてくれている臓器?

肝臓には、約1,500もの機能があります。
代表的な機能を下記に6つあげてみます。

・解毒作用
・胆汁の生産
・栄養素をエネルギー、筋肉、血液などに変える
・血糖値の調節
・ビタミンやミネラルの貯蔵
・タンパク質の生産

特に聞き馴染みがあるのが解毒作用かと思いますが、解毒の機能が損なわれると体中を有害物質がめぐり、その他の障害へとつながってしまう可能性があります。
そのほか、1,500の機能という多くの機能が損なわれる可能性を考えると、肝臓の問題は未然に予防したいと思われるのではないでしょうか。

肝臓をサポートする成分

では、具体的にどんなドッグフードが肝臓機能維持に役立つのでしょうか。
肝臓病予防に有効な成分例をもとに、ドッグフードの選び方を考えてみましょう。

タンパク質

食物に含まれるタンパク質は、肝臓へ送られてくるとからだを構成するタンパク質へと作り変えられます。
ですが、多くのドッグフードで主原料となっている、トウモロコシ、米、小麦等から得られるタンパク質は、アミノ酸スコアが低く、低品質なタンパク質でエネルギー源にしか使われません。
肉や魚などの動物性タンパク質はアミノ酸スコアが高く、良質のタンパク質だといわれています。
ここで登場した「アミノ酸スコア」とは、必須アミノ酸と呼ばれる10種のアミノ酸を、どれだけ含んでいるかで評価されています。
からだに良質なタンパク質が不足してしまうと、肝臓の新陳代謝や再生に支障をきたし、大きな負担となってしまいます。
では、アミノ酸スコアが高く、良質なタンパク質を含んでいる主原料にはどんなものがあるのでしょうか。
以下はアミノ酸スコアが100に近い食材の一例です。

・肉
・魚
・乳製品

トウモロコシなどの穀物は、アミノ酸スコアが約30ですので、タンパク質の質が大きく異なることがわかります。

ビタミン

ビタミンには、肝臓での代謝を助ける補酵素としての役割があります。
その中でも特にビタミンB群は、食事から摂取が必要となる栄養素で、ビタミンB群が不足していると、代謝機能が低下する原因となり、肝臓に負担をかけてしまいます。

ミネラル

ミネラルの中でもアルギニン・亜鉛は、肝臓の代謝を助け、タンパク質の合成をサポートするはたらきがあります。
亜鉛の一日の必要量は一日のフード量100gの犬の場合、最低12mgで、人間の成人男性と同等となっています。
小さな犬の体に人間と同等の亜鉛量が必要だったとは、驚きですよね。
亜鉛が不足して起こる肝臓病は、重篤であることが多く、欠乏状態が続いてしまうと肝硬変へと移行してしまいます。
肝臓機能維持を目的としたドッグフード選びの際には、これらの成分がなるべく多く含まれているものを選ぶよう注意してみてください。

それぞれにあったドッグフード選びを!

ここまで、肝機能維持のための栄養素についてご紹介してきましたが、一概にすべての犬にとって、これらの成分が多いほうがいいとはいえません。
というのも、たとえば、既に肝臓が弱ってしまった犬や高齢犬の場合、高タンパク質の食事は逆に肝臓に負担を書けてしまう場合などがあるからです。
健康診断を受けたり、獣医師に相談したりしながら、愛犬にとって適切なドッグフード選びをしてあげたいですね!